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Interview「代表が語る」


起業家インタビュー第10回 ドゥルーリー 和枝氏 [2/3ページ]


中江:イギリス、日本、香港にいらっしゃったご経験の中で、特に苦労された点とかはありますか?

和枝さん:お勉強ですね(笑)。
この職種は資格試験をたくさん受けなくてはいけないです。まずHSBCにいる間にファイナンシャルアドバイザーになるための三つの試験を受けました。今は‘Chartered’という業界トップの資格を保有していますが、更に6つ試験を受けるんです。何しろお仕事しながらなので時間がないじゃないですか。毎年比較的時間に余裕がある10月に絶対取ろうと決めて6年間勉強したんです。10月の試験なので、7月くらいから結構勉強しなければならず、英国の夏の気候のよい時に遊べず部屋の中でシコシコ勉強するのは辛かったです。加えて、試験はもちろん英語だし、選択性でなくすべて筆記なんですね。大変でした!

中江:Lighthouseとの関係性について教えてください。

和枝さん:Lighthouseという会社はQuilterという英国上場(FTSE250社内)企業であるの金融会社の一部です。私のようなファイナンシャルアドバイザーがQuilterグループに8000人程度所属・雇用されています。Lighthouseは助言業務をする上で必要なFCA(金融指導庁)からの認可・コンプライアンス対応や他の金融機関との代理店契約などの管理総務業務を提供しています。私はインディペンデントのアドバイザーになので、ほとんどの金融商品の代理人が出来ますが、その代理店契約はLighthouseが既に結んでいて私に卸してくれているので私が直接金融機関と結ぶ必要がないわけです。まあ、暖簾を借りているようなイメージですかね。おかげで、全金融商品の中で、お客様に最も適した商品を勧められるアドバイスが出来る形になっています。

銀行で勤務していると、販売のノルマとか、顧客に押し売りしたりするじゃないですか。CFPの仕事はそのような事はなく、顧客にとってベストな商品とかアイデアを推奨できるので、気持ちよく仕事が出来ます。

中江:今後のビジネスデベロップメントは、どのように考えていらっしゃいますでしょうか?

和枝さん:もうこの仕事を始めてから20年近くなるんですが、私に準じるアドバイザーをこれから育てなくちゃいけないなってすごく思っています。Lighthouseが事務的なサポートはしてくれますが、もう一人ジュニアのアドバイザーがいれば私が留守な時でもお客様は安心だと思います。最近1人すごく良い方が見つかったんで訓練中です。